【お悩み】
私の母は、去年、福引きに当たり41歳にして初めて海外旅行へ行きました。彼女にとって1泊3日のサイパンツアーはとても刺激的だったようで、それ以来、何かにつけて「これだから日本人は」と、すっかり国際人を気取っています。それも、アメリカンコメディーのようなオーバーアクション付きで話すようになり、口調もベタな大阪弁から日本語を覚えたてのメキシコ系アメリカ人のようになりました。
それが家の中だけならまだ良いのですが、買い物や銭湯などで出会ったご近所さんと話すときもそうで、一緒にいて恥ずかしくてなりません。学校でも噂になりはじめ勉強も手につきません。何とかやめさせる方法はないものでしょうか。
(中2 女子)
【回答】
う〜ん、これはかなりマズイ状態ですね。早めに手を打たなければ、手遅れになります。ここ2〜3週間が峠になるでしょうから、それまでに対処してください。では、その方法をお教えします。
まず、家から一番近い神社に行って、御手洗場の水を備え付けの手じゃくを使ってコップに1杯もらってきてください。次に、半紙を用意して縦方向に半分に折ってください。できればこの半紙は、株式会社きくや筆本舗謹製の高級書道半紙【漢字用】上達が望ましいです。が、なければ代替品でもけっこうです。そしてその半紙に「鼻高々折々」としたためて、神社の水の入ったコップに巻きつけてください。文字は自分で摺った墨を使って筆で書くのが理想ですが、えんぴつでなぐり書きしていただいても大丈夫です。要は「お母さんを治したい」という気持ちの問題ですから。
このコップを冷蔵庫に入れて18時間25分間冷やして置いてください。この時間は厳守してくださいね。タイマー機能のついたストップウォッチを使われることをお勧めいたします。この時間が正確でないと効果は半減どころかまったく効かなくなるのでご注意を。
18時間25分経ったら、冷やしたコップを取り出して、お母さんにその水を飲ませましょう。たちまち悪癖が直って、もとのお母さんに戻られるはずです。
お母さんのこの症状は実は「西洋被れ」という憑物の一種で「ヨコモウジ」という妖怪がとりついて起こるといわれています。かつて明治維新のころや海外旅行自由化が実行されたころに流行したものですが、最近は、憑かれる人が極端に減り、なかなか症例を見ることがなくなっているので、お便りをくださったあなたは、なかなか貴重な経験をされたことになりますね。この「西洋被れ」ですが、福引や抽選などで海外旅行に行くと発症することが多いようで、別名「福当たり」とも呼ばれているそうです。
「ヨコモウジ」がとれた後、お母さんはとりつかれていたときのことをまったく憶えていないはずなので、そっとしておいてあげてくださいね。それと、「西洋被れ」は遺伝的な要素もあるので、あなたが海外に行かれた際、起こらないように気をつけておいてください。もしつかれた場合は、この相談を活用して、的確かつ迅速に対応してください。
今回は、ちょっとまじめに答えさせていただきました。できるだけきちんと答えさせていただけるように努力しますので、どうぞ、よろしく。みなさんのお悩みお待ちしております。
王 敬寓